雪彦山クライミング

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日程:7月3日(日)  
山域:雪彦山
目的:マルチピッチクライミングトレーニング
参加:Lちびサンボ、はっせー

行動予定:(曇り時々雨、スコール)
6:10地下鉄伊川谷駅集合→長谷川車で東屋前駐車→8:50三峰東稜登攀開始→10:40三峰東稜頂上→11:50地蔵東稜ノーマルルート登攀開始→15:10地蔵岳頂上→15:30下山開始→東屋

 


 

この夏は皆仕事が忙しく合宿が出来ない。休みの合う、はっせーと二人で剱岳へ行く事になった。ただ、はっせーはアルパインの経験がほとんどないので、初見でのルートファインディングと、スピード重視で何ピッチも登るクライミングトレー二ングが必要だと思い、雪彦山で3ルートを登る計画をした。


前日に三峰東稜は登った事あるか聞くと、「あります。」と返答があった。いつ登ったんだろう?と思いながら、3ルートの1本目はここに決めていたのではっせー先行で歩く。はっせーが地蔵東稜ノーマルの取り付きに向かおうとしている。「違うよ。1本目は三峰東稜やん。」と言うがキョトンとしている。「こっちですか?」と聞いて指したのは地蔵東稜スラブルート。「ここは2本目のルート。でも、ビチャビチャやから今日は登らへんけど。」やっぱり分かってない。まあ、前日急に雪彦山に変更したから仕方ないか。それに、初見のルートファインディングにはちょうど良い。取り付きに着くと先行パーティーが居た。4人で登っているが、一人がハーネスを忘れたので1ピッチだけで懸垂で降りるらしい。まあ気にせず、先行が核心を越えたら、はっせーに登るように伝える。先行は直登でアブミを使用しながら登っている。はっせーにトポ図を出してもらう。そして、なんて書いてあるか、トポ図のラインはどのように指しているか見てもらう。“30mIV級、A0、A1、ルートは垂壁からハングを左に回り込み、浅い凹状を登る”となっている。「あれ、違いますね。右からですか。」と気が付く。そうなんだよ、先行パーティーにそのままついて行くだろうと思ったから確認した。「ちゃんと、自分でルートを見て登らなあかんねんで。」なんて偉そうな事が言えるのは、自分がたくさん失敗した経験からだ。しかし、右からのルートも決して良くはない。と言うか、岩が湿っていてフリクションが利かない。荷物も重いし、初見だし、フリーに拘ると時間が掛かるので、A0やアブミを使って登るようにアドバイスした。先行パーティーがアブミ2個とも残置してしまった。懸垂で降りるからその時に回収するらしい。それも使わせてもらったらいい。手が無いとか何とか言いながら、無事に1ピッチ目終了点まで登った。セカンドの私も思った以上に体が重く、簡単にA0してしまう。上から「ちびサンボさん、アブミ回収してもらえますか。」と知らない人の声が。アブミの持ち主だろう。お安い御用だったので「分かりました。」と返事して登る。途中、はっせーの中間支点の取り方にチェックを入れて終了点へ。先行パーティーへアブミを返し、彼らは懸垂で下降。我々はつるべ登攀なので2ピッチ目はちびサンボリード。何となく覚えている。上部の乗越すところが核心。登り始めてから何となく雲行きが怪しい。うーん、降ってきそうだ。早く登らねば。2ピッチ目の終了点をコンテルートの先まで伸ばして、3ピッチ目の取り付きまで登る。とうとう雨が降ってきた。取りあえずロープを引き上げ、はっせーに登ってもらう。「雨で濡れて滑りそうで怖かったですよ。ちびサンボさんに降りてきてって言おうかと思いましたよ。」だって。大した雨じゃないし、途中で雨に降られても登らなあかん事もあるからいい経験だ。3ピッチ目もトポで一緒にルートを確認する。ちょっと変なルート取りしているところもあったが、取りあえず1本目の三峰東稜終了。

三峰頂上からの景色
三峰頂上からの景色

 

頂上から地蔵岳東稜ルートを確認。あの取り付きに向かって降りて行くんだと教える。残置のフィックスを使ってクライムダウンし、先はちょっと分かりにくいのでちびサンボが先行して懸垂地点へ。「こんなとこ登るんですか?」と、はっせーが驚く。「何でやねん。地蔵東稜の取り付きに降りるって言ったやん。懸垂するんやんか。」と、ちびサンボ。「ああ、そうか。」てな感じだ。

地蔵岳東稜
地蔵岳東稜

 

懸垂後もルートファインディングがややこしいので、ちびサンボが先行する。「ええ、何やこれ。ワル。滑りそう。」とか、はっせーは大きな独り言を言いながら降りてくる。地蔵東稜ノーマルの取り付きに到着。蛭チェックをして準備。ちびサンボが1ピッチ目を登る事にする。ちびサンボはさっさと登る準備をしているが、はっせーは「うわ、最悪、ミミズが死んでる。」やら何やら喋って手が遅いので、「喋りながら手を動かす!」とアドバイス。ちびサンボはいつでも登れる準部が出来ているのに、はっせーは自分の靴を履き替えようとしている。「あんな、先にビレーの準備してくれたら私は登れるんやけど。靴なんか、私が登ってビレー解除してから準備したらええやん。」と、ちびサンボ。「そーですね。そーゆー事ですね。」と、はっせー。「そー、そーゆー事が時間短縮につながるの。」やっと、準備が整いクライムオン。岩は三峰より乾いていてフリクションが利いた。2ピッチ目は、はっせーリード。何か右方向に登っている。「あれ、何か間違ってますね。」と、はっせー。「うーん。私はいつも左から登ってるけど。登れるんなら登ったら。」と言ったが、左方向に恐々トラバースしながら大木の終了点まで登る。4ピッチ目のスラブルートの壁は遠目には乾いていそうだが、トラバースルートが苔まみれで青のりのようにベッタリ濡れている。「登りたいですね。」と、はっせーが言うので、ここはリードの方が怖くないから、ちびサンボが行きかけたが、クラックには行けないし、下から回るにも途中が濡れているし、中間部は全く支点が取れない。はっせーが登りたそうなので悩んだが、「止めよう。こんな悪い条件で頑張れない。」と伝えて撤退。チムニー方向へ進む。途中、倒木があり、ルートが以前より下から回り込むようになっていた。4ピッチ目、はっせーリード。足掛かりに使える動く岩に注意するようにアドバイスして登ってもらう。はっせーは動く岩を使わないように、上手にチムニーから左の壁を使いながら登る。ちびサンボも動く岩を使わずに登るが、チムニーの中は濡れていて保持できないしバランスが悪い。はっせーはこんなの保持して登ったんだ、やっぱり上手いなぁ〜と感心した。先はコンテで歩き、正面壁、凹角ルートと馬の背の分岐で小休止。「どうする。こっちが凹角ルート。濡れてるかもしれへんよ。」と、ちびサンボ。「登りたいですね。」と、はっせー。「ほんならリードしいよ。」と、はっせーのリード決定。ここから凹角の取付きまではややこしいので、ちびサンボが先行し、リードで取り付きまで登る。クラックには草が生えていて登りにくそう。蜂の巣が目印で、その手前から右の壁に移ってバンドへ向かう事と、見た目より登りにくいから気を付けるようにアドバイス。やはり、思った通り「ええ、ええ。」とブツクサ言いながら登っている。何とか頑張って終了点へ。私も登るのは久々だ。おまけに濡れているので気持ち悪い。「ああ、しんど。」と言いながら登り切る。ここでまた、雲行きが怪しくなる。早く登らねば。このピッチは濡れているとトラバースが気持ち悪い。ルートの説明をしてちびサンボリードで登ると、トラバース辺りで雨が降り出した。やばい。はっせーも焦っている。「このピッチは短いですか。最後ですよね。」と聞くので、「そうそう、とにかく行くで。」と頂上を目指す。簡単なルートだけど、濡れているので支点が取れないと怖い。何とか登ってビレー解除のコールをするが、本格的に雨が降り出し、雨の音と沢の音で全くコールが届かない。仕方ないのでグイグイロープを引き上げる。あっという間に全身ずぶ濡れ。スコールだ。登ってもらいたいのでロープいっぱいぐらいだろうと思うところで確保してロープを引き続ける。ようやく雨が少し小降りになって、はっせーの声がかすかに聞こえた。登るようにコールし続け、ロープを引っ張った。伝わったようで少しずつロープが引けてきた。もう直ぐで終了と言う手前で再びスコール。確か、はっせーは雨男だったはずだ。そのせいか!と思うと何だか可笑しくなってきた。取りあえず頂上に行ってもらう。「ずぶ濡れですよ。何やこれ。」と分かり切った事を喋るので、「何でもええから早くロープ引き上げて。」とお願いする。「そうそう、喋りながら手を動かす。」と、はっせーは呪文のように言っている。

地蔵岳頂上

 

頂上での動作も、はっせーペースはゆっくりだ。蛭対策をして、カッパを着て下山を急ぐ。今のところ、お互い蛭にはやられていない。もうすぐ東屋到着というところで、はっせーが小走りに近寄ってくる。「やられた。蛭や。どうしよ。」と慌てている。見ると腹に蛭がくっ付いている。黒くなっていないからお腹一杯にはなっていないようだ。私の常備している塩を振りかけると蛭が小さく丸まって剥がれだす。最後はデコピンして剥がし、逃げるように東屋へ。蛭チェックしたが私は今回もセーフ。はっせーが痒くなってきたと言うので、搔かないように、ポイズンリムーバーで吸って血を出すようにアドバイス。「ザックの一番底やから帰ってからにしよかな。」と、相変わらずのんびりな考えの、はっせー。「今すぐやらな血が回るから効果ないやん。」と、すぐにやらせる。すったもんだありながらも、今回のトレーニングを終了した。  (報告/ちびサンボ)

 



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